最近、875シート販売、285シート販売、875.850シート問い合わせとシート案件が立て続きました。春はシートを交換したくなる方が増えるようです、、、というのは偶然なだけかもしれませんが、車の修理や部品販売をしていると、同じ修理が続いたり、部品でもずっと売れなかったものが売れた後に問い合わせが立て続いたりという事が、不思議とよくありますね。
シートの話に戻ります。シートは劣化しますので、潜在需要というのはとても多いのかと思っています。ただ、何分大きくて重いので送料も高くなります。重いので交換も大変ですし、交換後のシートをどうするのかという問題もあります。という事もあり気軽に注文できる部品ではないのかなと思います。そこで今回、試験的に外側カバーだけの販売をしています。
875グレーの革タイプで背面、座面の二カ所です。シートヒーターのエレメント等を交換する時はカバーを外しますので着脱はできる部品です。シートに縫い付けなどしてあるわけではありません。取外し時に時間的に余裕がなく、写真撮りを忘れてしまいましたので、すみませんが、ざっくり文章で解説します。今回作業したのは875ですが、850もやり方は同じです。
背面を例にとります。
①まずヘッドレストを外します。ヘッドレストは背面後ろ側から特定の場所を押す事でロックが外れ上に引き抜けるようになります。意外に力もいりますし、解りにくいのでここで苦戦する場合があります。↓写真は取り外し後に表皮をめくった中身ですが、赤丸印の部分です。個体差ありますが、しっかり強く押さないとロック解除されません。
②側面のランバーサポートのダイヤルを外します。2段階ロックになっていて、反時計回りにゆるめるだけ緩めた後に、今度はダイヤルを押し込みながら反時計回りに再度緩めると外れます。
③シートを前傾させて後ろ側から背面の一番下部分を見ると、前生地と後ろ生地が金具の輪っかで5~6カ所ほど留まっているので、その輪っかを広げて外すか切断します。
④後は子供のシャツをめくって脱がすようなイメージで生地を上へ脱がせていきます。ただ、途中の要所要所が金属の輪っかで留まっていますので、その部分を外していく必要はあります。
背面のみであれば、シート脱着せずとも取外し可能です。座面はシートを裏面から見ると同じく金属の輪っかで生地がとまっていますので、外してめくっていく要領ですが、こちらはシートを脱着しないと厳しいと思います。
↓カバーをめくった後の内部です。(下にみえている白いパッドはヒーターのエレメントです。エレメントの断線時などは、あのパッド部分のみを剥がして交換します。)
↓のような金属の輪っかで、スポンジ内部の針金と、生地の内部に通してある針金が固定されています。矢印部分は切断して残った輪っかの一部です。
写真をきちんと撮っていなくて、なんとも解りづらく申し訳ありません。実際めくって頂けば、意味は解って頂けるかと思います。背面のみの作業であれば、シート外すより、重い思いをしなくて済むので良いとも思えます。
取付時は元のように被せていくわけですが、金属輪っかで固定されていた部分は全て結束バンドの小さいものでも代用可能です。バンドの出っ張っている部分は、スポンジの内側の方へ向けて下さい。それか、やったことはありませんが、被せるだけで固定しなくとも多少浮きますが、そこまで変な感じにはならないような気もします。(ここまでやる方はきっちり固定されると思いますが、、、)
今度、作業する時はきちっと写真を撮って載せようと思います。というより、今は動画の時代ですね。作業撮影してyoutube公開などもしていきたいと思っているのですが、現在全く手が回らない状況でございます(汗、、、、とりあえず、交換可能な部品ですよという紹介と、何となくのイメージだけでもお解り頂ければと思いネタにしてみました。