久しぶりの投稿です。ここのところ、大型商品の販売が続いたり、足の長い修理車両が入庫したりと忙しく、更新をすっかりさぼってしまいました。一人でやってると、ちょっと仕事が重なるとすぐに手が回らなくなります。とはいえ、まだまだ人を雇う余裕は全くないので、頑張ってまいります。
本日は、850インヒビタースイッチの取り外し方法の紹介をしようと思います。結構簡単かと思いきや、最後で難儀したりします。ニュートラルスイッチともいいますが、ATのポジション検知のセンサーです。故障すると、エンジン始動不良(スターターが回らない)になったり、またよくあるのがバックランプが不灯になったりまします。
この扇形の部品がインヒビタースイッチです。バッテリーの下あたり、AT本体の上側にありますので、エアクリケース、バッテリーとバッテリーの土台を外すとこのように見えてきます。この後は、ついているケーブルや、邪魔なナットを取り外していきます。
本体が固定されているのは、真ん中の大きいナットとサイドのボルト2本の3カ所です。
真ん中のナットを外した部分が少し固着気味になっているかと思いますが、本体を揺らしたり、少し工具で入れて固着部分を開いたりして、上に本体を外します。これで本体の取り外しは終了です。後は、配線を追っていくと、ATの集中カプラの中に入っていきます。
このカプラからインヒビターの部分だけを分離しないといけないのですが、この作業が少し解り辛くて難儀します。
画像左端部分のカプラの外側と中身の間に少し隙間があります。そこの奥部分に青い爪がありますので、マイナスドライバーなどでロックを解除しながらカプラの中身を上に引っ張ります。
ロックが解除できていれば、カプラの中身だけが写真のように上に引っ張ってこれます。
カプラの中身を全て引っ張りだすと、このように3つに分かれてインヒビターの部分だけを取り外しする事ができます。
取り外したインヒビタースイッチはこのような形になります。私の経験では、エンジン始動不良になる車両より、バックランプが点灯しなくなる車両の方が多かったです。以上、850のインヒビタースイッチの取り外し方法の紹介でした。