少し前に850/V70(8B)のATシフトボタンの交換をしたので、紹介したいと思います。850のボタンはあまり割れる印象はないのですが、V70(8B)のボタンは非常によくボタンの部分がワレて、戻りが悪くなる等の現象が発生します。社外品でリペアキットが出ています。当店でもこちらのページより取り扱いをしております。
ボタンがワレているATシフトノブです。もう少しひどくなると、ボタンの戻りが悪くなって、シフト操作にも影響が出てきます。
ちなみに、車両からシフトノブASSYを取外すのは、思いっきり上に引っ張るだけです。ただ、かなり固いのでケガなどしないようご注意下さい。
私は交換するボタン部分のみをマイナスドライバー等で引っ掛けて引っぱり出していきます。(土台ごとボタンを引っ張りだしてくる方法もありますが、土台のツメが脆くなっていて破損した事があり、以降はできる限りボタン部分のみを外して作業しています。)
バネがありますので、それなりの抵抗があります。途中まで引っ張り出すと、ピンとバネがひっかている部分が見えてきます。
ピン部分拡大です。ピンは横方向にスライドさせて抜いて下さい。
横方向から見た状態です。ピンのすぐ傍にバネが引っかかっている部分がありますので、そちらも解除して下さい。
割れたボタン、新しく装着するボタン、ボタンを取り外したシフトノブです。
新しいボタンをはめ込んでいくのですが、実はこれが中々に大変です。私も失敗して新品のボタンを割ってしまった事が何度もあります。
私は、下側部分からピンにはめ込んでいきますが、この部分をはめ込むのが大変です。グリスを塗って滑りよくして、寝かしたり、起こしたり、色々試行錯誤してなんとか入れ込みます。正直、私も何が正解のやり方かよく解っていません。
下側部分をなんとか入れ込む事に成功した状態です。ようは片方をピンにはめ込んで、もう片方を無理やりねじ込んでいくのですが、この時に失敗すると新しいボタンがワレてしまいます。
上側のピンを、再び横からスライドしていれて元通りに戻します。
後は最後の関門、バネの先端を元々引っかかっていた場所に戻します。これもバネの反発がそれなりに強いので、中々大変です。マイナスドライバーとピック等を使い、引っ張りあげて戻します。
きちんとバネの先端を元々、引っかかっていた部分に戻せました。ここまできたら後は、ボタンを押し込んで完了です。
ボタンを奥まで押し込んで完成した状態です。(完成状態の写真を取り忘れていたので、シフトが別のものに変わってます。すみません)
最後は、シフトノブASSYを車両にもどして終了です。手のひらでトントンと叩き込んでやるような感じで、戻してやると良いかと思います。
以上、ATシフトボタン交換の紹介でした。ちょっと難しい部分もあり、上手く解説できませんたが、作業イメージの参考程度にでもなりましたら幸いです。