6月も終盤です。今年は梅雨入りが遅く雨も少なかったですが、この頃はジメジメと蒸し暑い日が多くなってきました。夏は昨年に続き非常に暑くなる予想らしいです。厳しい季節がやってきそうですね。
本日は、850のATソレノイドバルブの取外しをしたので、その作業風景を紹介したいと思います。以下写真のように、AT前方のオイルパンをめくると見えてきます。(サブフレームが邪魔になるので、フロント側を落としてスペースをつくります。後は、ATクーラーホースやラジエーターのロアホースなんかを取外しすれば作業可能です)
ATのトラブル時に、このソレノイドバルブ関連の故障コードが入力されるケースがあります。といっても850や前期型V70(8B)では少なく、実際によく故障するのは1999年式以降の後期型V70(8B)です。
ただ、ソレノイドバルブの故障コードが入っている場合でも、バルブ交換で完治するかというと、そうでもないケースも多く、駄目な時は工賃やATオイル代金等が無駄になりますので、私がプロショップに勤務していた頃は、AT本体をリビルト交換するという対応を取っておりました。当時はリビルト品が20万ちょっとで手に入った為、そういう事ができました。
最近はそうはいきませんので、トラブル時はソレノイドバルブのみを交換してみるか、一緒にオーバーホールまでやってしまうかという選択肢になるようです。オーバーホールは高額なのでソレノイド交換で済ませたいところだと思うのですが、治らないケースもある為、何とも悩ましい状況になっているようです。
という事で、中古品のソレノイドバルブは全くお勧めできないのですが、海外では分解修理をしたりして需要のある部品のようで、一応、今回ジャンク扱いにて出品をしました。以下が、ソレノイドバルブ部分のみを取り外したものです。
海外ではまだ社外品等の新品もあるようなのですが、当店では品質等の詳しい情報を保有しておりません。もし不運な事にATトラブルが発生した際は、AT本体をオーバーホールできるような工場さんに相談される事をおすすめいたします。