今回は前回紹介したボルボ850Rの自作スキャンツールというか、やっつけ制作のLEDフラッシャーですが、それを使ってエアコンの故障コードの読み出しをしたいと思います。OBD2ポートのある850ならターボ車もノンターボ車も読み出し可能です。エアコンに不調があると、エアコンスイッチの右下RECとACのボタンのランプが点滅します。色んな故障コードを放置し続けると850は温度調整や風向き調整のモーターがロックされて作動しなくなったりします。意外にも故障コードをリセットするだけで復活する事があるので試してみて下さい。(おそらくリセットする事で、簡易的にエアコンダンパモーターの較正がされるからだと思います)
こちらが850用LED自作スキャンツールです。少し改良して800円程度のプッシュスイッチを取付しました(製作費が200円から1000円に上がってしまいましたが、それでも安い。3分あれば制作できます)こいつで読み出しを行います。
前回と同じく5番と16番は固定で、今度はDTCの部分を6番に挿して下さい。(部品取り車にてOBD2ポートが露出していますが、通常は灰皿下コインケースの下に挿し込み口があります。)読み出しの方法は動画を制作しましたので参考にして下さい。簡単に文章で説明すると、1秒スイッチングで読み出しをしていき、全ての故障コードを読み出し最初のコードまで戻ったら、5秒~10秒スイッチグ→LEDが点灯しっぱなしになる→また5秒~10秒スイッチングでリセットです。
動画では2個しか故障コードが入っていいませんが、この850も初回読み出し時は9個も故障コードが入ってました。全く珍しい事ではありません。エアコン使用時に少しでも温度調整や風向き調整の調子が悪くて、設定と違うポジションになると、故障コードが記憶されて自動リセットはされません。エアコンの故障コードのリセットなんかは滅多にしないので、故障コードが入りっぱなしです。しかも、なぜか故障コードがたくさん入った状態になると、温度調整、風向き調整のモーターが全く動かなくなったりするんです。この850も運転席の温度調整と内外気切り替えのモーターがロックしてましたが、リセット復旧する事ができました。 もちろん、過去調子が悪い時があったという事なので、使っているとまたロックされたりもしますが、意外にそのまま大丈夫だったりします。エアコンは快適に車に乗るためには不可欠な装備ですが、修理が高額だったりするので泣き寝入り状態になる事も少なくありません。850で温度調整や風向き調整に不調がある方は是非試してみて下さい。