本日は、ボルボ850のエンジン不調の原因部品について紹介したいと思います。エンジン不調の原因部品は燃料系、点火系、色々ありますが、今回は燃料系でよくある症状と原因部品2点について紹介したいと思います。
まずはエンジン不調といったらこれ!エアフロセンサー、エアマスセンサーともいいます。
写真はNA車です。ターボ車も同じくエアクリケースについています。故障症状は、アイドリング不調、ひどい時は走行中ストールやエンジン始動不良まで様々ですが、Dレンジに入れた瞬間にストールしたり、Rレンジに入れた瞬間にストールしたりといった症状が出たりします。OEMの新品で4万円以上する上に、比較的よく故障します。安価でノーブランド品も販売されていますが、昔使用してみましたが、あまり良くない結果になる事が多かったです。純正か純正OEM(ボッシュ製)をおすすめします。故障すると、ラムダが点灯して故障コードが入力される事もありますし、されない事もあります。特にターボモデルは完全に故障しているのに、何故か故障コードが入ってこない、入っていてもラムダが点灯しない事あります。
もう一つ紹介します。
写真を見ただけで何の部品か解る方はスゴイです。キャニスターパージバルブです。EVAPバルブとも呼ばれます。あまりひどい症状が出ないからか、故障部品としてメジャーではなく、社外品等もないですが、私の経験ではよく故障していました。症状としては、燃料補給後にエンジンがかかり辛かったり、ストールしたりします。特に、エンプティから満タン近くまで給油すると症状が出ます。しばらくすると症状がおさまるので、放置される事も多いのかと思います。
これ何の為の部品かといいますと、簡単に説明すると、ガソリンタンクから揮発してきたガソリンを、エンジンに戻す制御をしているバルブです。通常は、エンジンの温度が低い時など燃料が濃くても良いタイミングで間欠的に通電してエンジンに揮発ガソリンを入れるものです。故障すると、中身がツーツーになって常に揮発ガソリンをエンジンに送りこみます。症状が出ている車両で、取付されているホースを抜くと、揮発ガソリンどころか、液体のガソリンが流れ出てくる事もありました。
取付場所は、この場所です。写真は取り外した後ですが、電動ファンシュラウドの斜め上あたりに取付されていてホースが2本つながっています。ホースの1本がガソリンタンク側、もう1本はエンジン側につながります。簡単な診断方法としては、取り外して綺麗に清掃して息を吹いて中が抜けてないか確認しても良いですが、ガソリンタンク側のホースを外して、指をあてて四六時中常に空気を吸っていれば故障しています。こんな小さな部品ですが、OEMで頼んで1万円以上していたと思います。
以上、故障部品でメジャーなエアフロと、ちょっとマイナーなキャニスターパージバルブの紹介でした。