本日は修理ネタです。先日、提携先の車屋さんで行った修理です。当初は足回りの修理で出張作業をした875だったのですが、修理完了後に試運転して戻ったところ急にエンジン始動不良になりました。別に足回りの修理に何か不手際があったわけではないのですが、何とも気まずいタイミングで故障してしまったので、診断せざるをえない状況になりました。
症状としては、セルは回るがエンジンがかからないといった状況です。故障コードの入力は特にありません。最初はカムシャフトセンターを疑いました。850や875で急にエンジン始動不良になった時によく原因になる部品です。カプラを抜き差ししたり、振動を与えてみたりしましが効果がなく、また、たまに少しだけエンジンがかかりそうにもなっていたので、次に燃料ポンプを疑いましたが、インジェクターレールの右端にあるバルブからは結構勢いよく燃料が出てくるので、燃料ポンプでもないようです。
次に点火系が怪しいかなと思い、イグニッションコイルからは火が飛んでいたので、ディスキャップをあけてみたところ、、、、
何だか、水っぽいものの付着が、、、、、 どうもLLCのようです。という事はエンジンオイルにLLCが混入してディスビシール部分から漏れて端子が濡れて失火→エンジン始動不良になったという事のようです(しかもさっきまで問題がなかったに、突然にです)。ひとまず、LLCを拭き取り、端子を清掃して無事エンジンはかかるようになりました。予算不足との事でしばらくは様子を見るそうです。古くなってくるとエンジンオイルにLLCが混入してくる事はありますが、こういった症状ははじめて見ました。850や875でレベルゲージを抜くと、あきらかにLLCが混じっているなーという車両はたまに見かけますが、意外に普通に走ってたりします。
まあ、ともあれディスキャップとディスローターは850や875の前期では定期交換部品です。劣化すると、最悪このようにエンジン始動不良にもなりますので、きちんと交換された方が良いと思います(キャップを外側から見て亀裂が走ってたりすれば交換時期です)。意外にボルボ車に慣れてないお店で車検等をやっていると、交換をスルーされつづける部品かと思います。