8月もそろそろ終わりに差しかかり、ほんの少しだけ暑さも和らいだかなと思う今日この頃です。今年は、というか今年もですが、本当に暑かったです。特に愛知県は全国的にみても暑い地域なので、ほんと夏場は体力的に厳しいですね。
今日は、最近取り外したV70(8B)のガソリンタンク回りの部品で燃料ポンプやホースに典型的な漏れが発生していたのでその紹介です。
8B系でタンク回りの燃料漏れといえばまず疑うのが、注ぎ口とタンク上部を繋ぐゴムホース部分です。写真は取り外したタンクのその部分を撮影したものです。
タンク上部の緑の部分にささっているホースが原因のホースです。反対側は抜けていますが、本来注ぎ口の上部の方へ繋がるパイプがささっています。
ちょうどこのホースに漏れがあったのですが、写真のように小さく裂けています。満タン付近まで給油すると、この亀裂から結構いきおいよく漏れるので、気づきやすいよくある燃料漏れの原因です。交換はタンクを取り外すか、傾けるかしてスペースを作らないといけないので、結構面倒です。
次に燃料ポンプにも漏れが発生していましたので、そちらの紹介です。写真のポンプですが、変色していて配線の端子部分も剥き出しで、みるからに漏れてるなというポンプです。本来、こんなに茶色くないですし、配線の端子部分は絶縁体でコーティングされています。
どこから漏れているかというとこの部分のクラックからになります。何故か、結構な確率でどのポンプにもこの部分にクラックが入っています。
裏からみると、裏まで亀裂が入っているのが解ります。この部分の漏れはかなりの車両で発生していますが、気づかれていない事が多いです。
ジワジワと漏れますし、漏れるのも満タン付近まで給油した時のみです。ただ、時間が経つとポンプの上部にはガソリンがたまり、配線の部分もどっぷりとつかるような状態になりますので、危険といえば危険なのですが、ガソリンは電気を通さないので意外にトラブルにはならず、放置されたままの車が多数です。
以上2点は割とメジャーで、私もショップ勤務時代によく修理をしました。燃料ポンプの方は、燃料ポンプの故障時に発覚する事が多いのですが、こちらの外側のケースごと交換すると部品代だけで5万円以上しましたので、予算の都合上、中身のポンプのみを交換して満タンまでは給油しないようにして下さいねーといった注意をするケースもよくありました。中身のポンプのみだと部品代は2万円ぐらいで済みますので。
またこの2点以外に最近、新たに聞くようになったのが、850でのタンク本体側面の遮熱板の取付部分からの漏れです。以下の写真の部分になります。
これは外したタンクの側面の遮熱板を外した部分ですが、どうも850でこのネジの取付部分周辺に亀裂が入る事例が発生しているようです。850のお客様から続けて2件発生して問合せを頂きました。S,V70では今のところは問合せは受けておりません。当店でも8B系の燃料タンクをストックするようにしました。下記は現在出品中の2000年式V70(8B)から取外しものです、タンク本体からは漏れが出ていない事を確認済みです。
お客様の方から頂いた情報ですが、タンク自体はV70(8B)のものが850にも使用できるそうです。ただ、年式によっては流用不可な場合もあるかもしれませんし、当店で実際に確認をしている内容ではございませんので、流用時は改めてお客様の方で確認をお願いいたします。
850も随分年数が経ちましたので、私のショップ勤務時代には聞いた事のないトラブルも出るようになってきました。さすがにこの部分が漏れると、半分ぐらい給油しても漏れてくるので、修理をしないわけにもいきませんね。
以上、800系での燃料漏れのトラブル3カ所の紹介でした。