こんにちは。今回も850メンテナンスシリーズです。実は今、部品取り車が850しかないので、これしかネタがありません(汗) もうしばらくしたら875、285あたりも入庫すると思いますので、ネタも変わってくるかと思います。
今日はドアモールの取り外し方法を紹介したいと思います。意外に取り外す必要がないので、方法はあまり有名じゃないのかなーと思います。
フロント右側ドアモールです。おそらく大抵の人が、クリップでとまってるだけでしょ?引っ剥がせばOKっしょ。 て思うと思います。私も最初に外す時は引っ張りました。でも引っ張らないで下さい! 引っ張らずにとてもスマートに取り外しができるんです。
まず、このフェンダーの部分を外します。隙間に手を入れて引っ剥がします、、、ん?引っ張ってるじゃん! とツッコミが入ってきそうですが、この部分は引っ張って外します。ドアモールではないので許して下さい。
こんな感じで2カ所クリップでとまってるだけです。
次にドアを開けて、下側のこの部分のメクラ蓋を外します。中にトルクスT10のネジがありますので、これを緩めます。ここでワンポイントです。このまま緩めるとドアの中にネジが落ちますので、工具の先っぽに細工をします。
これは両面テープをちぎってくっつけたものです。これでネジを緩めた後、工具を逆さまにしてもネジが落ちません。磁石入りの工具もありますが、意外に磁力が弱く、ここまでのホールドはできませんので、この方法がおすすめです。ちなみにこれ、ボルボ850の純正車載工具です。意外によくできていて使いやすく、柄の先を取り替えたり、ひっくり返したりで、プラス、マイナス、トルクスのT10、T25、T30として使えます。外車には多いトルクスネジですが、日本では馴染みがないので、車載工具であるのは助かりますね。この作業以外にもハンドル回りや、ドアトリムなど、色んな所で活躍しますよ。
ネジを取り外した場所に指を入れて、ドアモールの端を少し浮かします。この状態で、
矢印方向(車両前方)にスライドさせると、ポロっとドアモールが取れてきます。
取れた後のドア部はこうなってます。赤丸だけが固定のクリップ穴で、裏からネジを外した部分です。その他の穴はスライドさせる事で、取り外しができるようになってます。
こうする事でドアモール側にクリップを残したまま、スマートかつ非常に簡単に取り外しできます。リアドアもやり方は全く同じです。ちなみに引っ張って外すと、クリップが車両に残ります。で、クリップを車両から取って、またモールに取付で2度手間です。それと、取り外してパーツクリーナ等でモールを清掃して樹脂復活材を塗り込んで再取り付けすれば、マスキングする事なく綺麗にモールだけ復活メンテナンスできるのでおすすめですよ。(端の汚れも掃除できますし、端までビシッと樹脂復活剤を塗れるので、細かい部分ですがとても気持ち良いです。)