以前のブログで次回は今月内に更新しますと宣言しました。ギリギリの更新です(汗)
今回のネタは850のFワイパーに8B型V70(以下875)のアームやリンクが取付できるのかといった実験内容になります。最初にネタバレですが、きっと何とかできると信じていたのですが、どつぼにはまりました。
アームにつきましては形状が近いので、そのまま使用できるように思うのですが実は流用できません。無理をすれば、ひとまず取り付ける事はできるのですが、かかりが浅く空回りするようになる可能性がありますし、ボンネットへも干渉します。以下で詳しく解説していきます。
まずは、ワイパーアームの取付ネジ部分の比較写真です。フロントガラス下のカバーを取った状態ですが、上側が850、下側が875です。形状が違うのが解って頂けると思います。875の方がスプラインのきってある部分が長く太くなっています。850はよく雪の日などにワイパーが空回りするトラブルがありますが、875では聞かないのは、このように対策されているからでしょう。
そこでワイパーリンクごと移植してしまえば850に875のワイパーアームが使用できるようになるではと考えました。
しかしながら、取付のカプラーや形状も違い、車両中央側のワイパーアーム取付の位置も随分と異なっていますので、ワイパーリンクごとの移植は不可能と判明しました。上側850、下側875のワイパーリンク部全体です。
ワイパーリンクを外しての比較です。やはり全然形状が違いますので移植は無理そうですし、実際ダメ元で試してみましたが取付不可でした。そこで今度は、ネジ取付部分だけを移植できないかを考えました。
850のものですが、このようにネジ取付部分とモーターの取付部分がリンク付きで脱着できました。少し兆しが見えてきました。この時点では、まだ何とかなると信じておりました。
875のものも外しまして形状比較です。ちょっと違いますが、何とかいけるかと思ったのですが、、、
結局、このネジ取付部の径が違い使用できませんのでした、875の方がシャフトの径が太く850側には組付け不可能でした。
結論としては使用不可という何とも役に立たない内容となってしまったのですが、せっかく調べましたのでブログにしてみました。やる前は絶対何とかなるという確信があったのですが、見事に裏切られました。
850のFワイパーはガラスから浮いたり空回りしたりとトラブルが多いので、875のものが使用できると良いなと思ったのですが、結局850には850用ワイパーアームを使用するしかないようです。
浮きはワイパーアームを交換したり曲げたりで対策ができますが、たまに見ますのがネジが緩んだ状態で使用して空回りを何度もしたり、錆びや腐食が原因で、ワイパーリンク側のスプラインが駄目になっているものがあります。こうなるとネジを強く締めてもまた空回りするという状態になりますので、ワイパーリンクの交換が必要になります。
ワイパーはなくてはならない部品ですが、ワイパーリンクの方は既にデットストックのようなのでお気をつけ下さい。早めのブレード交換と定期的なネジの緩みの点検をおすすめいたします。