4回目の投稿です。ちょうど850のマフラーの取り外しがあったので、850のマフラー交換方法と注意事項などをご紹介したいと思います。またも希少車850メンテナンスシリーズです。10年前ならいざ知らず、今やほとんど見る方もいないと思うんですが、私は850が好きなので完全自己満足ですが書いていきます!(笑)
まず、リフトアップしてマフラー全体を下から見ます。当然ですが、長いです。850のマフラーはエンジンから2部分に分かれます。触媒(キャタライザ)とリアマフラーです。今回取り外すのはリアマフラーの部分になります。取り外し手順自体は大した事ありません。外すネジは3本だけ、問題が起きなければあっという間に外れます。問題が起きなければです。。。。。(汗 何点かやり難い所もあるんです。そこはやっぱりボルボです。簡単にはやらせてくれないんです。とりあえず、取り外す部分を紹介していきます。
まずはこれ。マフラーエンドを外します。画像のようにネジが1本ありますので、ゆるめてズボっと抜きます。画像のボルトは一度外して交換してあるので綺麗ですが、大体はサビサビです。これが問題その①です。ボルトサビサビ問題です。マフラー関係のボルトはマフラー自体から燃焼で水が出るので、古い車は大体全部サビサビです。はずれません。このボルトもサビサビで緩まず折れましたので、マフラーエンドをハンマーでゴンゴンたたいて外した後、ドリルで折れたボルトを除去して、タップをたてて、ボルトを交換してます。
次に車両中央部分くらいで触媒とリアマフラーを繋いでいるブラケットのネジを緩めます。これが一番の問題です。画像は掃除して緩めた後なので、そこそこ綺麗ですが、このナットもサビサビです。しかも12mmソケットではハマらず、13mmでは緩いという絶妙なサイズ感です。インチ工具でちょうど良いのがあった気がするのですが、忘れてしまいました。ごめんなさい。 とりあえず今回は13mmソケットで緩めます。間違いなくボルボ850なめやすいボルトランキング上位のボルトです。ラスペネや556を吹いて慎重に緩めます。上の部分が供回りしますので、何とかメガネを入れて押さえます。これが緩んだら、もう後は安心です。
ブラケットが外れたら後は、触媒のエンドとはまり込んでいるだけなので、離す方向に力を加えれば外れます。
画像4点のマフラーの吊りゴムを外します。ここで一つポイントです。外す直前にパーツクリーナーをゴムの穴の中に吹くと良いです。滑らせてズボっと抜くので潤滑の為です。CRCでも良いですが、ベトベトになる割に滑らないので、パーツクリーナーをシュッと吹いて乾く前にズボっと抜くのがベストです。コツとしては、上手くマフラーを上げながらゴムにかかっている荷重を逃がして抜いていく事です。二人ががりだとより良いと思います。
後は最後の難関、マフラーを車両前側に知恵の輪のように回転させながら抜いていきます。2柱リフトで作業しているので比較的簡単にいきますが、ジャッキでやる場合はマフラーが地面についてしまうので、左側リアショックの下のボルトを外してリアショックの下側を外し、クリアランスを広げて作業されると良いと思います。重いし長いので気をつけて作業して下さい。サポートしてくれる知人、友人、ご家族がいると良いと思います。私にはサポートしてしてもらえる人はいませんので、一人でやってしまいますが、、、、、
車両から取り外すと、こんな感じです。長いです。2m以上あります。以上が取り外し工程になります。問題は重い、長い、ボルトがサビサビで折れる+なめる、という事です。それさえクリアすれば割と簡単に外せます。ちなみに取付はこの逆になりますが、一点ポイントとして、触媒のエンド部の取付ブラケットのネジを締める時、マフラーを持ち上げながら、触媒とリアマフラーがまっすぐになるようにしてネジを閉めないと微妙にその部分から排気漏れします。以上、ボルボ850リアマフラーの取り外しでした。