4月に入りました。当店の近辺では既に桜も満開で、今年は冬は厳しかったですが、暖かくなるのは比較的早かったですね。
私事ではございますが、先日、身内が脳卒中で倒れました。一命は取り止めましたが、後遺症が残る為、以前のような生活は難しくなりそうです。その前日まで、元気に畑仕事をしておりました。人生は、本当に突然に何があるか解りません。健康あってこその物種だなぁと改めて感じました。
本日は、875後期モデルでリアゲートロック不良の事例があったので、紹介したいと思います。850ではリアゲートロックはよく壊れましたが、875の後期モデルは部品が改良されて故障しにくくなったとは聞きました。結局、今回はロック本体の不良ではなかったのですが、、、
アンロック状態のままロック不良の状態でした。後期モデルでもやっぱり壊れるんだなと思いながら、念の為、配線を検電してみると、妙な感じで、ロック時はロックアンロック線の両方にプラスが流れ、アンロック時は、どちらにもプラスが来ません。これは、配線が怪しいなと感じます
配線不良が起こるとしたら、このヒンジ部分なので、このあたりをグニグニと動かしながら、ロック、アンロックをすると、正常に動作する時もありました。
配線を調べていくと、こんなに綺麗に切れるもんかと、ニッパーで切ったように配線が一本、断線していました。この車両は、バックカメラの配線を通したような形跡もりませんのでしたので、開閉動作のストレスで自然に断線したものと思われます。配線を繋ぐと、快調にロック、アンロック動作するようになりました。
今回、たまたまアンロック状態で不良だったので良かったですが、このロックは極性反転式(ロック、アンロックでプラス側とアースを反転させてモーターを動かす仕組み)なので、一本切れると、ロックもアンロックも不良になります。また、一本が生きていれば、検電するとロック本体の配線に電気は来ているように見える為、正しい知識がないと、ロック本体の不良と診断をつけてしまうケースもあると思われます。
もし、ロック状態で動かなくなっていれば、875後期は、850や875前期と違い、キーシリンダーも、インナーハンドルもないので、内張りを破壊するしか開閉方法はございません。まあ、それだけロック本体に自信がある事の現れかもしれませんが、結局、別のところで壊れてんじゃんという話でした。
余談ですが、875後期のロックにも850や875前期と同じく、写真のようにインナーハンドルを追加取付する事は可能です。ロック本体にインナーハンドルのリンクを差し込む穴もありますし、インナーハンドルを固定するネジ穴もリアゲートに存在します。内張りに関してはカットするか、前期モデルのものに交換する必要があります。
インナーハンドルがあれば、アンロック不良になっても車内から開閉が可能です。コストカットの為に、キーシリンダーも、インナーハンドルも取り払ったのでしょうが、いざという時の為に、どちらか一つは残しておいた方が良かったのでは?と思います。なので、875後期であればインナーハンドルの追加取付をする。850や前期モデルであれば、ロック本体を後期モデル用に交換する。とするのが、一番心配が少なくなる状態なのかなと思います。
以下にて、875後期モデルのロック本体、前期モデルのインナーハンドルも出品中です。よろしくお願いします。