ここのところ、急に秋らしくなり涼しくなってきました。車の作業をするには良い気候になってきましたね。皆さんDIYでも色々されているようで、問合せも多い今日この頃です。
今回は、8B型V70のエアコンのフラップモーターの取り外しを紹介したいと思います。モーターの動きが悪くなったり、止まったりという故障のケースがあります。結構奥まった所についているので、やり難いですが、ダッシュボード全体の脱着等はしなくても、交換可能です。850はモーターの数がV70より一つ多いですが、大体同じ手順になります。
早速、運転席側の温度調整のモーターから外していきます。足元のアンダーカバーを取り外して、覗き込んだところです。吹き出し口の奥にある黒い物体が、運転席側の温度調整のモーターになります。V70では運転席側は一つですが、850では、温度調整と風向き調整で2個モーターがついています。
運転席側モーターの拡大写真です。ネジは3カ所で、トルクスの15になります。運転席側は、体勢は辛いですが、ドライバーが普通に入りますので、特に問題なく取り外しできると思います。
次に助手席側です。助手席側はモーターが二つあります。グローブボックスと、足元のアンダーパネルを両方外します。まず、上の方に見えるのが、風向切替のモーターです。こちらも、普通にドライバーやミニラチェが入るので、問題なく取り外しができると思います。
風向切替のモーターを取り外して、さらに奥側に見えるのが、温度調整のモーターです。このモーターが一番取り外し難い、問題のモーターになります。作業スペースが狭いので、ラチェットやドライバーが、中々上手く入りません。
私は、写真のようにソケットに変換のアダプターをつけて、非常に短いドライバーのようなものを作り、上や下から手を入れて、何とか取り外しています。
取り外した3つのモーターです。これらとは別に、後一つ内外気切替のモーターがありますが、以前取り外し方を紹介しましたので、今回は割愛させて頂きます。V70では温度調整のモーターの動きが悪くなるケースが多いかなという印象です。850では、風向切替のモーターが完全停止してしまっているケースを何回かみかけました。
こちらのモーターは、大体は中古品をつけてもそのまま動作はしますが、一応交換後は、診断機等でのポジション構成作業が必要な部品にはなっています。また、取付時は、完全に組み込む前にモーターの動作範囲を確認してから取付をした方が良いと思います。昔、完全に組み込んでからエアコンスイッチを入れて、モーターが明後日の方向に動いて、内部のフラップが破損したケースを見たような記憶があります。
割と人気の商品で、今回の取り外し品も、既に売約をしてしまいました。エアコンは快適なドライブには、なくてはならない装備なので、8B型V70、850のオーナーの方は、予備に数個持たれていても良いのかなというパーツかと思います。