随分と久しぶりの更新になってしまいすみません(汗 。
まだ残暑が厳しいですが9月になり朝晩は涼しくなってきました。もうしばらくすると屋外作業もやり易い良い時期になりますね。
本日は初代8B型V70のシート座面の取外しを紹介したいと思います。以前にレザー部分のみの取外しは紹介したのですが、今回は座面クッションごとの取外しを紹介いたします。私も最近まで取外しをした事はなかったのですが、海外のお客様からメールで座面のクッションごと販売して欲しいとの要望があり作業をしました。(実際の販売は、ヤフーオークションに出品をして代行会社さんを通して落札して頂きました)
まずシートを外して車外に出します。これが中々重くて大変です。今回はF左側の作業です。シートのレザー関係は、海外だと運転席側になる左側が日本では助手席で痛みが少ない為、需要があるようです。交換作業が大変なので人気商品ではありませんが、たまに熱烈な問合せが海外の方よりあります。
寝かせて裏側です。まず、レザー生地がシートフレーム外周に金属の輪っかで止めてありますので、そちらを外していきます。
ボルトクリッパーなどで切って外しても良いですし、ニッパーやペンチ等で挟んでグリグリと回して外してもOKです。前側と左右で10カ所ぐらい止まっています。取付の際は再使用はせずに、結束バンドに代替えするのが楽ちんだと思います。
後ろ側は、座面クッション内部の金属棒に固定されているので、この部分も外してレザー生地をめくります。
生地をめくるとバネが4本出てきます。後はこのバネを外して、フロント側もフレームに引っかかっている部分あるので、そちらを外せば取外しができます。バネ側とフロント側どちらから外しても良いのですが、このバネが中々強力で、バネ側から外すのは結構大変です。ので、私はフロント側から外しました。
フロント側のひっかかり部分です。座面内部の金属棒がシートフレームのツメに5カ所ひっかけられています。こちらも結構強力でちょっと押したぐらいでは取れません。
そこで、先のまるまったマイナスドライバ等をシート内部の金属棒にあてて、ハンマーで叩いて外しました。端から一カ所づつ外していきます。
5カ所全部外して、座面クッションが外れた状態です。フロント側が外れれば、リア側のバネのテンションも緩くなるので、バネが外しやすくなります。
後ろ側のバネも外して、座面全体が外れた状態です。
以前までレザー生地部分のみをクッションから取り外して販売していましたが、こちらのクッション付きの方がメリットがあるかなという気がしております。クッション付きなので生地がヨレずに保管できますし、内部のシートヒーターエレメントごと交換できますので、正常品と交換すればシートヒーターの修理もできます(シートヒーター不良の多くは座面エレメントの断線が原因です)。
座面は左右共通で運転席に取付も可能です。クッションのへたりやレザーの痛み、またシートヒーターの不良まで解消できる場合もありますので、ちょっと作業は大変ですが、状態の良い座面であれば商品価値があるかなと思いました。今まで、助手席側のシートはあまり出品をしてきませんでしたが、今後は状態の良いものに関しては出品をしていきたいと思います。
ひとまず今回外した助手席の座面は背面生地とセットで下記リンクにて出品中です。残念ながら今回出品のものはシートヒーターエレメントには断線がありました。