2024年最初の更新です。遅くなってしまいましたが、本年も皆様どうぞよろしくお願いいたします。今年も月1回から2回程は何かネタを見つけて更新していきたいと思っております。
先週、初代V70R AWDの燃料ポンプとレベルセンサーの取外し作業をしたので、少しだけそちらの作業風景を紹介したいと思います。プロショップ勤務時代は、AWDモデルに関しては特に壊れて修理という依頼がなかったので、今回初めて取り外しをしました。FF車と違いタンクを下さないと外せませんので中々大変です。
外している途中の写真です。向かって左側の赤い配線が垂れ下がっている部分が燃料ポンプです。FF車ですと、ラゲッジルームにサービスホールがあり、そこから交換できるのですが、AWD車はタンク形状と位置が違うので、タンクをこのくらいは下して傾けないと取外しできませんでした。部品取りの過程で外しているので良いのですが、燃料ポンプだけ交換しようと思うと、プロペラシャフト回りやマフラーの中間パイプ等を先に外さななければなりません。
こちらが外れた燃料ポンプです。レベルセンサーと一体になっています。またAWD車はタンクがプロペラシャフトとマフラーの左右にまたがるような形になっている為、燃料ポンプがない側にもレベルセンサーと燃料の吸い口があります。
こちらが、ポンプがない側のレベルセンサーと燃料の吸い口です。ポンプ側の上部がパイプで繋がっていて、ポンプがこちら側の燃料も吸い上げるようになってます。
レベルセンサーはポンプ側と単体側の2カ所を直列で配線して合計の抵抗値の変位をメーターに表示するようになっています。仮に片方が壊れて数値が0になったりすると、満タンでも燃料メーターが半分しか上がらないといった症状がでるかもしれません。また直列配線なので、どちらかが断線するとメーターへの表示の信号がなくなって機能しなくなってしまいます。
ポンプは取り外したその日に、偶然にも問合せがありすぐに売約済みとなってしまいました。レベルセンサー単体側の方はまだ残っております。
AWD車自体が珍しく中古品もほとんど出回っておりませんので、内部のモーターの故障ならモーターのみの交換で対処もできるかもしれませんが、ポンプAssyが必要な場合は見つけるのが非常に困難かと思います。またAWD車の入庫がありましたら、できる限りストックするようにしておきたいと思います。